55の夜

誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に 自由になれた気がした55の夜

創世記  

レメクは百八十二歳になったとき、男の子をもうけた。

彼は「主の呪いを受けた大地で我々の手の苦労を、

この子は慰めてくれるだろう」と言って、

その子をノア(慰め)と名付けた。

レメクは、ノアが生まれた後五百九十五年生きて、

息子や娘をもうけた。

レメクは七百七十七年生き、そして死んだ。