2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
これはアダムの系譜の書である。 神は人を創造された日、神に似せてこれを造られ、 男と女に創造された。 創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。
セトにも男の子が生まれた。 彼はその子をエノシュと名付けた。 主の御名を呼び始めたのは、 この時代のことである。
再び、アダムは妻を知った。 彼女は男の子を産み、セトと名付けた。 カインがアベルを殺したので、 神が彼に代わる子を授け(シャト)られたからである。
さて、レメクは妻に言った。 「アダとツィラよ、わが声を聞け。 レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。 わたしの傷の報いに男を殺し 打ち傷の報いに若者を殺す。 カインのための復讐が七倍なら レメクのためには七十七倍。」
トバル・カインの妹はナアマといった。
ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。 彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。
その弟はユバルといい、 竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。
アダはヤバルを産んだ。 ヤバルは家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。
レメクは二人の妻をめとった。 一人はアダ、もう一人はツィラといった。
エノクにはイラドが生まれた。 イラドはメフヤエルの父となり、 メフヤエルはメトシャエルの父となり、 メトシャエルはレメクの父となった。
カインは妻を知った。 彼女は身ごもってエノクを産んだ。 カインは町を建てていたが、 その町を息子の名前にちなんでエノクと名付けた。
主はカインに出会う者が誰も彼を撃つことのないように、 カインにしるしを付けられた。 カインは主の前を去り、エデンの東、 ノド(さすらい)の地に住んだ。
主はカインに言われた。 「いや、それゆえカインを殺す者は、 だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」
カインは主に言った。 「私の罪は重すぎて負いきれません。 今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、 わたしが御顔から隠されて、地上をさまよい、 さすらう者となってしまえば、私に出会う者はだれであれ、 私を殺すでしょう。」
主は言われた。 「何ということをしたのか。 お前の弟の血が土の中から私に向かって叫んでいる。 今、お前は呪われるものとなった。お前が流した弟の血を、 口を開けて飲み込んだ土よりなお、呪われる。 土を耕しても、土はもはやお前のために作物を生み出す…
カインは答えた。 「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」
主はカインに言われた。 「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」
カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、 カインは弟アベルを襲って殺した。
主はカインに言われた。 「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。 もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。 正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、 お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」
主はアベルとその捧げ物には目を留められたが、 カインとその捧げ物には目を留められなかった。 カインは激しく怒って顔を伏せた。
時を経て、 カインは土の実りを主のもとに捧げ物として持って来た。 アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。 アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
さて、アダムは妻エバを知った。 彼女は身ごもってカインを産み、 「わたしは主によって男子を得た」と言った。
こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、 エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。
主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、 彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。
主なる神は言われた。 「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。 今は、手を伸ばして命の木から取って食べ、 永遠に生きる者となる恐れがある。」
主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。
アダムは女をエバ(命)と名付けた。 彼女がすべて命あるものの母となったからである。
神はアダムに向かって言われた。 「お前は女の声に従い 取って食べるなと命じた木から食べた。 お前のゆえに、土は呪われるものとなった。 お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。 おまえに対して、 土は茨とあざみを生えいでさせる、 野の草を食べようとする…
神は女に向かって言われた。 「お前のはらみの苦しみをおおきなものにする。 お前は、苦しんで子を産む。 お前は男を求め、彼はお前を支配する。」