ずいぶん前に買った煙草が、一本だけ転がっていた。 水でふやけて、また乾いたみたいに巻紙が茶色かった。 マッチを、次々に火がつくように並べて、火をつけた。
翼あるものは見ている。 網を仕掛けるのは徒労だ。 待ち伏せて流すのは自分の血。 隠れて待っても、落とすのは自分の命。 これが不当な利益を求める者の末路。 奪われるのは自分の命だ。
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